スタンガンの保管と電池の交換・維持

2016年11月8日

護身用品スタンガンの性能を常にベストに保つには、電池の管理はとても大切です。

スタンガンの電池の交換時期や保管方法について、日頃から沢山の質問を受けます。スタンガンは電池で作動しますし、電池がなければ護身用品として役に立ちません。スタンガンを護身用として備えるうえで、電池の管理方法は気になることろですね。

護身用品スタンガンの電池管理におけるルールは次の2つです。

  • 予備電池の保管期限は最大2年
  • スタンガンにセットしている電池は2ヶ月に一度新品と交換する

それでは、なぜこのようなルールがあるのか、詳しく説明します。

自然に減ってしまう電池の自己放電

まずは電池そのものの特性について、少し説明します。スタンガンに使用する電池にはアルカリ乾電池と、限られた機種にはさらに充電式のニッケル水素電池が使用できます。電池には自己放電があり、ただ何もせず置いておくだけで電気容量が減っていきます。これは経年劣化と捉えても構いません。アルカリ電池やニッケル水素電池も例外ではなく、経年で必ず電気容量が減少してゆきます。電気容量の減少は、言い換えると使用して減ってしまった電池と同じです。一般的に、製造から流通までが早いアルカリ電池(パナソニックなど)で、未開封時の保管期限は5年となっています。

護身用品スタンガンでは使用時に大きな電力を必要とするという側面から、余裕をみて購入後2年以内の新しい電池を使用するようにしてください。

スタンガンにセットしておくと消費する待機電力

スタンガンに電池をセットしておくと、スタンガンを使用していなくても内部回路によって電気を消費します。これを待機電力といいます。待機電力は、電子機器をすぐさま使える状態に維持するために必要な電力です。待機電力は先に説明した自己放電よりも多くの電力を消費します。

メーカーでは、この待機電力を考慮し、スタンガンが使用する十分な電池残量を維持するために2ヶ月に1度の電池交換を指定しています。

護身用スタンガンにセットした電池は2ヶ月に1度、新品と交換してください。

電池がなくなったときの考え方の違い

電気容量が減ってしまった電池では、電子機器は作動しません。ラジオであれば聞こえなくなりますし、懐中電灯ならば光らなくなりますね。電池が切れたラジオや懐中電灯は、電池を交換すれば使えるようになります。つまり、今使用している電池は、電池がなくなるまで使用していいし、電池がなくなれば交換すればいいだけです。

護身用スタンガンの場合はラジオや懐中電灯のようにはいきません。万が一危険が迫ったときに、電池切れぎりぎりのスタンガンを使ってしまうと、すぐに電池がなくなってしまいますし、撃退したい相手が電池交換の時間待ってくれるわけはありません。

護身用スタンガンの電池切れの危険性は、普通の電気製品の電池切れとは比較になりません。

スタンガンに新品同様の電池を維持する理由

護身用品の電池管理は、一般的な電気製品の電池管理とは明らかに違う目的に基づいています。護身用スタンガンの電池切れは、万が一のときに致命的な問題になります。

護身用スタンガンは使用時に大きな電力を必要とします。そのため使用する電池は、ほぼ満タン状態でなければなりません。減ってしまった電池では、十分なパワーと使用時間を確保できず、スタンガンが本来の性能の発揮できない場合は護身に失敗する可能性があります。

このほぼ満タン状態を維持するために、

「保管する電池は2年以内として古い電池を使用しない」

「スタンガンにセットした電池は未使用であっても2ヶ月以上使用しない」

という2つのルールを必ず守ってください。

なお、当店(KSP)の護身用スタンガンには、性能を確実に発揮するために電池のメーカー指定があります。指定以外の電池はスタンガンの性能を損なうばかりか故障の原因にもなりますのでご注意ください。指定電池について詳しくは各商品のページをご覧ください。